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ハセガワ

勝てない!スピマテ! 17/11/24

●ハメ手

少ないデッキ枚数で即決を狙う「通れば勝ち」デッキ。

と言うと聞こえは悪いが、短期決戦のスピマテにおいてはいわば「詰みの形」。

相手の詰めを避け、自身が詰めを作りたいのなら、様々なパターンを把握しておいて損はない。

自分のデッキで勝てるパターン、サイド後に勝てるパターン、中にはどうしても不利になってしまうパターンもあるだろう。落ち込むことはない。ミラーマッチでその弱点を突けばよいのだ。キミはまた一つ、強くなった。

★龍巫女

基本構築:龍巫女2 スフィア3

拡張候補:暴勇 復活 フリーディア ブレイズドラゴン

確実に初ターンで2体のスフィアが出る。幅広いデッキタイプに有効。暴勇を警戒して出したターンに殴らずとも、AP/LP100を突破出来るカードは少ない。


対策①:戦乙女の復活

相手はほぼ後攻。1ターン目に1コス以下のカードを出しておけば、相手のフルアタックでも被害が少ない。

アクロポリスは特に壁性能が高いが、返しの火力確保には工夫が必要。相手が巫女から殴ってくる場合、次の盤面につなげるためスルーする判断も。龍巫女側はそれを見越し、相手のデッキタイプから殴る順番を考える事。

対策②:フレイムソーサラー

ケイジ・プロテク・戦乙女の復活で十分に被害を抑えられる。破壊なるものを打てれば大体勝ち。

対策③:破滅の契約者

勝ち確定。相手も5枚であれば先手を取れる可能性も。


★破滅の契約者

基本構築:奴隷 合成 デーモン

拡張候補:暴勇 フリーディア 復活 フレイムソーサラー

5枚構築は強力だが「奴隷 合成 デーモン」のどれか1枚が底に入ると機能しない。

暴勇など防御カードを積むか、1ターン目を捨ててフリーディアスタートするかは好みが別れる。

フレイムソーサラーは悪魔族でもあるため、デーモンを採用する必要が無い。アルケミを併用する型なら、奴隷を1枚刺すだけでデッキを圧迫せずサイドプランに取れる。


★5連ハニー

基本構築:フリーディア 合成 ハニーガール ハトサブレ3

拡張候補:ハニーマジック ハニー系列

サブレで5連撃を行なう。初手に暴勇を持つ確率の低い、デッキ枚数が多めの相手に対するハメ手。

対策①暴勇 

サブレを破壊すれば2ドロー。

対策②フレイムソーサラー

ケイジやプロテクで停止。サブレを特殊召喚で2体並べてクイーンを召喚する相手は、2体目のサブレ公開に対応し、1体目を対象にケイジを撃てば完全停止できる。


★怪獣マジック(初手マジック)

基本構築:アクロ ケイロン ダークロン ラビット ハニーマジック

拡張候補:復活 アクロ ケイロン ダークロン ハニー系列 防御シールド

アクロでラビットを墓地に落とし、ハニーマジックを構える。フリーディアスタート時は警戒が必要。ティンクルスターに対応されると場ががら空きになる。

アクロやハニーを使わずとも、初手ハニーマジックを選択すれば、全てのデッキで使用可能なフリーディア対策。

効果が限定的な上、引きに依存するため他のハメ手ほど強烈では無いが、破滅の契約者や【主役系】デッキでは対策は難しい。

大根の場合、八百屋より先にだいこんを素出ししておく事で回避できる。


★フリーディアステップ

基本構築:フリーディア 合成 生贄合成 フレイムソーサラー フレイヤ 進撃

拡張候補:ブレイズドラゴン 訓練生 ファイアボール プロテク ケイジ

フリーディアスタートから自身を焼いて合成を繰り返し、フレイム→バトル→ノーブルやグラードイン、と多段合成を行なう。

進撃を構えたノーブルやバトフリは脅威。【展開型】特にゼクトダインはノーブルに弱い。

【主役型】は先攻グラードインに手札のエースを破壊されると打つ手が無くなるため、少ないデッキを宣言する際は注意が必要。

ステップ要素を省いたバトフリ+進撃のコンボは必要枚数が少なく、2戦目以降様々なデッキから派生できる。

初手マジックで停止できる。

対策①フレイムソーサラー

プロテクに強いデッキだが、合成に対抗してケイジを撃てば止まる。

合成カードをメインに戦う都合上、初ターンを凌げば10点火力で盤面を取りやすい。手札のケイジを読まれた場合、フレイヤで殴られる場合もあるので過信は禁物。


★総評

これらの構築は、どれも必要枚数が少ない。CGIやPDFを印刷して、一度手にとって見て欲しい。


【勝てる!スピマテ!】で勝ち筋の大別を行なった。

【勝てない!スピマテ!】ではさらに具体的な手順を解説した。


勝ち方の構築と弱点をよく理解し、

「無理な構築が祟って事故が頻発する…」

「サイドの派生先を多数作ったつもりが【展開型】ばかりで意味がない…」

といった事態を回避し、より良いスピマテライフを楽しんで欲しい。


ここまで読んでくれた君に、月と太陽の加護のあらんことを。

勝てる!スピマテ! 17/11/19

スターターAからスピマテを見守る男!
11月大会参加者6名中4位の男!
製作者からは「優勝すると思ってたのに…」
参加者からは「なんでそのデッキで勝てないんですか?」
と落胆とお叱りを受ける男!
勝てない男、ハセガワがお送りする、「勝てる!スピマテ!」のお時間だ。

●スピマテとは
スピマテを知っている方に向けた記事なので、ゲーム自体の説明は無い。
スピマテってなに?という方は製作者さんのサイトや動画を見て欲しい。

スピマテは少枚数のカードセットで販売されていて、セット毎に強い特色を持っている。
それらを組み合わせることで、数え切れない様々な展開を生み出すことが出来る…出来るのだが…
整理してみると、スピマテの「勝ち方」は、4つに分類できる。

・展開:いっぱい並べて殴る
・主役:特定のエースで殴る
・全除去:一気に除去して殴る
・単除去:ピンポイントで除去して殴る

【夢世界の少女】や【破滅の契約者】の持つ効果による決着も存在するが、あれはどちらかと言うと「敗け方」だ。
勝つ側から選択できるものではないため、分類から除外する。

勝ち筋を明確に分類することで、自分のデッキ・相手のデッキの弱点を見極めようというのかこの記事の狙いである。
一つ一つ、代表カードと特徴を整理していこう。

●展開
代表カード:ゼクトダイン 猫・笛 ハトサブレ
複数のモンスターを一気に並べ、手数で決着を付ける。
数を並べるため単体除去や、直接攻撃に強い。
暴勇系のカード1枚程度なら踏み抜いて決着まで持っていく爆発力がある。
キーカードが1枚手札にあれば、盤面の立て直しが早いのも特徴。
弱点は全体除去と戦闘フェイズそのものを飛ばすカード。
個々のカードパワーが低いため、高いLPを持つモンスターも苦手。

次回掲載予定の【勝てない!スピマテ!】では、
早いターンで頭数を揃えて短期決戦を狙う【ハメ手】を紹介する。
【展開型】デッキはこの【ハメ手】タイプと
特殊召喚で頭数を揃え、持久戦を挑むタイプに別れるが、
前述の対策札があればどちらにも対応できる。

●主役
代表カード:八百屋 包丁 戦乙女
複数回攻撃可能な強力なエースモンスター1枚を立て、それを守り抜いて決着を付ける。
除去耐性や専用防御カードを多く持ち、
盤面や手札枚数でいくら優位を取られても、エースを落とされない限り勝ち筋が消えないのが強み。
弱点は単体除去と大量展開。ハニー☆マジックには特に警戒が必要。
1体に頼る都合上、攻撃回数に限界があり、敵に数を並べられると突破出来ないことがある。

●単除去
代表カード:フレイムケイジ ファイアボール 生贄合成 ハニー系列 デーモンガール
相手のキーカードを狙って除去し、決着を狙う。
スピマテでは撃った魔法が壁として場に残るため、1:2の有利な交換を頻繁に行なうのが強み。
・火属性等の【ダメージ型除去】:設置物や合成に強く高LPに弱い
・ハニー等の【破壊系除去】:高LPに強く、設置物や合成に弱い
・デーモン、マジック等の【特殊除去】:【主役型】に強いが数が少なく重たい
という大別があり、特徴が異なるが、総じて大量展開に弱い。

●全除去
代表カード:スフィアドラゴン 破滅の契約者 グラードイン ノーブルライド
リセットを内包したモンスターで、盤面を更地にしてから決着をつける。
手札がライフになるスピマテのシステムで、1:3以上の交換が出来るカードは即決着になりうる。
それでいてプロテク、リーズ、だいこんと、対策できるカードが少ない強力な勝ち筋。
・スフィアドラゴン等の【ダメージ型除去】
・破滅の契約者等の【破壊系除去】
という大別があり、対策がまるで異なるのも強み。

次回掲載の【ハメ手】にもつながる点が多い。
手札を増やせないデッキでは、動きが単調になるのが弱点。
それぞれの弱点を把握し、2戦目以降を落とさず取っていきたい。

●総評
スピマテはデッキ枚数が少ない上に、初手1枚を確定させる、
いわば【簡単にデッキタイプを変更するシステム】がある。

それと同時に、2戦目以降デッキの中のカードは増えず、減るのみという、
いわば【簡単なデッキタイプ変更を制限するシステム】がある。

極端なデッキを使用すれば、1戦目は有利に戦えるだろう。
実際、スピマテは遊戯王プレイヤーから見ても「速すぎる」と評価されるゲームだ。

しかし、この高速環境故、多くの戦法はそれに尖らざるを得ない。
つまり、なにかしら弱点を抱えているのだ。

4つの頂点で構成される勝ち筋の傾向は、その見極めの一助となる。
自分と相手の勝ち筋がどこに位置づくのか、という事を意識し、
相反する2つのシステムのスキマを付いた、メタ読みやサイドプランを踏まえたデッキを編み出して欲しい。